こんばんは。今日から10月。季節はすっかり秋ですね。
緊急事態宣言も解除され、少しずつ街に賑わいが戻ってくるのでしょうか?
ところで、10月1日はPOSTCARD DAYだそうで、ポスクロの事務局からメールが届いていました。
そのポスクロで、大好きな街ニューヨークの方のIDを引きました。
今年2021年はニューヨークで起きた9.11の同時多発テロから20年目。
今回は、そんなニューヨークの思い出と送付したハガキのお話をしようと思います。
旅行好きなNYの男性へ送ったハガキ
今回引いたIDは、旅行が大好きだという男性でした。
日本へは、なんと既に14回も来ているという親日家さん。そして、切手が好きで珍しい切手を貼って欲しいとリクエストされていました。
コロナ禍で、なかなか海外旅行ができない状況は、きっとどこの国も同じはず。
大好きな日本を少しでも感じてもらえるように、東京の夜の街を感じられるハガキを選びました。
切手は、以前購入したオリパラの記念切手から、車椅子バスケの切手を選びました。
ポスクロで自分が行ったことのある国の方とやりとりする時は、いつも自分が旅先で見た景色を思い出します。
今回も、以前のNY旅行のことを思い出したので、少しだけそのお話しをしようと思います。
20年前の9月11日
当時、遅い夏休みを取ってシルバーウィークにハワイ旅行へ行く予定だった私。
出発まであと10日、楽しみにしていた旅行を前に、準備をしながら「ハワイへ着いたら何しよう?」とあれこれ想像して楽しい時間を過ごしていました。
そんな時に飛び込んできたニュース速報。
日本では、もう夜遅くそろそろ寝る時間だったと思います。けれど、ニュース速報後に流れた映像に
「何これ?」
と、まるで映画でも見ているような、夢なのか現実なのか、とても恐ろしい物を見ている感覚で、寝ることができずただテレビの前に座っていました。
そして、ツインタワーに飛行機が突っ込んでいく瞬間を見たのです。
あの高いビルが倒壊し、煙に包まれたニューヨークの風景。
旅行キャンセル
時間とともに、それは飛行機事故ではなく、同時多発テロだったことが伝わると、アメリカでは飛行機の離発着が出来なくなりました。
私が予定していたハワイ旅行にもその影響が出て、旅行会社からキャンセルするかどうか問い合わせが来ました。
アメリカ本土ではないものの、どんな影響があるかわからず、この状況下での海外旅行は危険だろうと、私も旅行のキャンセルをすることに。
この年以降、機内への液体の持ち込みが制限されたり、搭乗前の検査が厳しくなったり、出入国審査に時間がかかるようになり、世界中で厳戒態勢になったことを覚えています。
職場でも、海外へ出るときには人事への報告が必要となりました。
復興し始めたニューヨークへ
あれから、復興が進むニューヨークへは2度行きました。
1度目は、数年後。
「人生観が変わるような景色が見たい」と思ったことがきっかけです。
2度目は、さらに復興したニューヨークを自分の目で確かめたくて。
復興が進むニューヨークで見たもの
飛行機の搭乗も、アメリカへの入国もやはり厳しいままではありましたが、街は復興へ向けて進んでいると実感しました。
自由の女神があるリバティ島へ渡るフェリー、エンパイアステイトビルの展望台へ上がるエレベーター、観光名所と言われる場所ではどこへ行っても手荷物検査で長蛇の列。
それでも、綺麗な景色を見て、美味しいものを食べていると、悲しい出来事のことは忘れてしまったのかと思うほど、他の国と何ら変わりない街の様子。観光客もたくさん訪れていました。
風化させず希望の光を
旅行の目的だった、グラウンド・ゼロ(ワールドトレードセンターの跡地)へも行きました。
そこで目にしたものは、あの9.11で起こった出来事を肌で感じる景色でした。
そこだけは、やはり別世界。
すぐ近くの教会では、当時の様子をパネルで紹介していて、亡くなった方の形見であるレスキュー隊の制服や、たくさんのエンブレムが展示されていました。
工事が進むビルの跡地には、ビルの周りを囲んでいるフェンスに折り鶴や亡くなった方へのメッセージが書かれた手紙などが掲示されていて、その一つひとつに大切な人を失った人々の想いが溢れていました。
この場所で、たとえ何年の時が経っても癒えることのない悲しみ。同時に、それでも前を向いて未来へ進もうとしている人たちの決意。
命があることの意味、変わらぬ日常の大切さを、改めて感じることができた数日でした。
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どんな困難も必ず乗り越えていける
あの9.11から20年経って思うのは、人はどんな困難も必ず乗り越えていける、ということ。
あれから日本では、東日本大震災や豪雨災害などの数々の自然災害に見舞われ、尊い命や大切な物が突然奪われる事態を経験しました。
ある日突然、それまでの生活が一変し、かけがえのない物を失ってしまう。
それでも、時とともに立ち上がり、前を向いて未来を切り拓く。
頑張ったと思えるような生き方を
今は、世界中で新型コロナウィルスの脅威に晒され、たくさんの人が我慢を強いられています。
大切な人を亡くしたり、自分が苦しい経験をしたり、経済苦で仕事が立ち行かない人もたくさんいて、なかなか気が休まらない日々です。
心の中に溜まってしまった不安やストレスで、時に他人に対して攻撃的になってしまうこともあるでしょう。
だけど、今も必死でそんな未知のウィルスと闘っている医療従事者、苦境に立たされながらも必死で働く人。
たくさんの人が、それぞれの立場で頑張っている。
きっと、いつの日か「あの頃は大変だったね」と話せる日がくると信じて、今を乗り越えていけると思いたい。
「あの頃、頑張ったんだよ」
胸を張ってそう言えるように、私も日々を過ごしていきたいと思います。
最後に
今も多くの人が色々なことに苦しみ我慢している状況が続いていますが、頑張っている人が報われる日が一日も早く訪れるといいと思います。
そのために、今の自分にできることは何だろう?と考えながら生きています。
出来ることは少ないかも知れない。
それでも、大切な誰か、頑張っている誰かのために何かしたいと思う気持ちは無駄にはならないと信じています。